カビの季節ですね

梅雨に入り、ジメジメした日が訪れました。

ジメジメした日が続くと、気になるのがカビです。

今回はカビについて、少し紹介します。

カビは真核生物でどちらかと言えば、動物や植物に近い生き物です。

そして、このカビは気温・湿度が高くなるこの季節に増えます。

特に食品や浴室にカビが生える経験は多いのではないでしょうか。

ここでは、食品のカビの生育条件を示します。

食品のカビの生育条件は様々ある中で、特に酸素、温度、湿度、pH、栄養分の五つの条件が重要です。

酸素;大多数のカビは呼吸によってエネルギーを得るので酸素が不可欠です。多くの食品は脱酸素剤や真空パックにしています。

温度;多くのカビの生育に適した温度は20〜30℃が一般的です。日常生活でカビを見る機会が多いのはこのためですね。ただし、最適温度を外れても死滅するわけではありません。マイナス7℃でも生育するカビもいますし、62℃以上の環境で生育可能なカビもいます。

湿度;カビは湿度が高いところで生育すると思われていますが、湿度80〜90%で生える耐乾性のカビもいます。ドライフルーツにする理由は湿気によるカビの生育防止の面があります。

pH;カビの生育に適しているpHは5〜6の弱酸性です。一般的にはpH3以下で生育するカビは少ないです。

栄養分;カビはグルコースや加藤などの単糖類、麦芽糖や乳糖などの二糖類、炭水化物を好みます。炭水化物を分解してエネルギーを得るほかに、炭素や窒素なども生育に必要なので吸収します。

このように、ふと思い返してみると、カビが生育する環境は身近だということです。

これからの季節食品の取り扱いには気をつけていきましょう。

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