ベガルタ通信83

さて、2021年シーズンも終わり、続々と契約更新や新規加入選手の情報が入ってきていますね。

そんな中ですが、今シーズンのベガルタを個人的な感想を交えて振り返りました。

手倉森監督が8期ぶりに就任することとなった2020年年末。個人的には、クラブが暗い状況の中、光が見えた気がしました。

正直、昨年はコロナの影響で12月中頃まで試合があった影響で、チーム編成の時間がない状況でした。

そんな中、外国人選手含めて新規加入選手があり、期待感を膨らませての2021年シーズンスタートになりました。

2月、3月

今シーズンの開幕はアウェーで広島戦でした。そして、2節は川崎ということで、2011年を思い出しますね。

2月、3月は結論から言いますと、リーグ戦・カップ戦ともに未勝利でした。

特にリーグ戦では、2試合連続の5失点。守備構築が急務になる状況に陥っていると思いました。

攻撃面では、3月までの試合で3試合で各1点取っていますが、失点が多く、引き分けすらできませんでした。

カップ戦は、マリノス、清水、広島と同じ組になりました。

3月にマリノス、清水と対戦し、ともに0-1で敗戦。グループステージ突破が黄色信号の状態でスタートとなりました。

個人的には、この開幕からのスタートで躓いた状態がシーズン終盤まで尾を引いたと思っています。もう少し、守備が整っていれば、という気持ちになりました。

4月

4月はリーグ戦・カップ戦含めて7試合ありましたが、カップ戦で公式戦初勝利となりました。

リーグ戦は2分3敗ということで、負けがなくなったのは事実ですが、勝利がなく、勝ち点の上積みができない状況でした。

改善点としては、マリノス戦でようやく守備が機能して、零封となりました。

一方で、同じ下位に沈むフリエに対しては、2点先行された中でようやく追いつく試合となり、勝利がほしい試合での足踏みが痛かったです。

4月でインパクトのあった試合は、フリエ戦もですが、昇格組みの徳島に勝利できなかった点です。当時は勝利を重ねて上の順位にいましたが、やはり、昇格組みに対して勝利を奪って欲しかったという思いがありました。

カップ戦はようやく勝利、一方、リーグ戦は勝利なしの状況が続く4月でした。少しだけ光が見えたともいえます。

5月

5月に入り、スタートダッシュの遅れを取り戻したいベガルタ。個人的に今シーズン1番印象に残るのが、GWに行われたレイソル戦です。

西村選手のヘディングで決めたゴールを守り切り、勝利。今シーズンのリーグ戦初勝利となりました。

攻撃陣の奮起が期待されるところで、5月はチームもようやく軌道に乗り始め、川崎に引き分け、名古屋、大分に勝利で初の連勝と、3勝となりました。

ただし、浦和、福岡に敗戦となり、攻撃がうまくいかない試合は引き分けではなく、負けるというのが勝ち点を積み重ねられない結果の一つになっていました。

カップ戦は、マリノスと清水にダブルを食い、上のトーナメントへは進めなかったものの、広島には連勝し、最終節では良い攻撃ができてました。

5月はようやく勝ちを拾え、ここからスタートできると思った月でした。

6月、7月

6月は代表ウィークがあり、2試合のみでしたが、非常に悔しい2試合となりました。

まずは、アウェーのアントラーズ戦。これは忘れもしません。アディショナルタイムで同点ゴールを許してしまいました。

試合は、ベガルタが守る展開でしたが、西村選手のルーズボールをうまく回収、相手と入れ替わり、無人のゴールに吸い込まれるシュート。ここまではよかった。

同点にされ、勝ち点3こぼれ落ちました。

そして、清水戦は先制されながらも同点にし、勝ちも見えてきた中での敗戦だったので、インパクトが強かったです。

2試合で勝ち点1という苦しい状況の月になりました。ただ、攻撃は全く悪いわけではなく、失点をどうにか減らしたいという気持ちが強く出ました。

オリンピックが行われるため、7月も2試合のみでした。

ここでは、浦和と札幌との試合でした。前回対戦で負けている中でしたが、どちらも引き分けの試合となりました。

自分たちが先制点を取れた試合はありませんでしたが、札幌戦は追いついての引き分けでしたし、浦和戦は無失点での引き分けと、6月の負けがなければ、上々のできだと思いました。

願わくば、一勝してもらいたかったですが。。

8月

オリンピックが終わり、本格的に後半戦に入りました。

これまで消化していない分、夏の暑く、ジメジメした季節の中で6試合行いました。

結果は、2分4敗とここでも1勝もできませんでした。

特にフリエ戦は、順位的にも勝ちが必須の相手でしたが、得点を奪うことができずに引き分けとなりました。

残りの相手は、順位上なので、非常に厳しい戦いでした。

特にマリノス戦では、前半は良い試合をしていましたが、後半以降で失点を重ね、結果として春先のような大量失点になりました。

そして、勝負の秋を向かえます。

9月

いざ、勝負の9月ということで、順位の近いチームとの対戦が3戦続きました。

結果は、1勝2敗と勝利したものの苦しい状況は変わりません。

ガンバとの試合では、FW陣が期待通りの活躍をし、勝利しましたが、清水、徳島と連敗する形となり、ここが非常に痛かったです。

清水と徳島にはシーズンダブルという形で勝ち点計12を献上してしまいました。

この順位が近いチームに対しての勝ち点献上が今シーズンを象徴とする戦いになっている感じを受けました。

夏に加入した富樫選手の貢献は大きかったものの、そこに絡む選手や後ろから出てきてゴールに絡む選手が出てきて欲しかったというのが、たらればになります。

10月

10月は代表ウィークもあり、3試合でした。

結果は、1勝1分1敗でした。この1敗が大きかったです。

最初のゲームはレイソルでした。ここでは、先制したものの、追いつかれて引き分けとなりました。攻撃面では富樫選手の得点があり、また関口選手のビックチャンスもありました。

そして、順位が近い、大分戦がありましたが、、残念ながら敗戦となりました。

この試合は入りから硬く、完璧に飲み込まれている状況を感じました。試合も攻撃面でいいところはなく、2失点して敗戦となります。

この敗戦で心が折れかけますが、月末になんとか踏みとどまります。

10月最後のゲームでは広島相手に2得点、零封で勝利します。この試合に負けていた場合は、生き残れない状況でしたが、なんとか勝利してくれました。

嬉しかったのが、今季加入した氣田選手のリーグ線初ゴールが生まれたことです。なかなか結果が出ませんでしたが、この大事なところで結果を出してくれました。

9月以降、首の皮が繋がった状態が続き、運命の11月に入ります。。。

11月、12月

運命の11月。

ここにくると、順位が近い相手チームの勝敗も残留に関わってきます。直接対決の数も関係してきますし、運要素も強くなってきます。

そして、ベガルタの場合は、ほぼ負けが許されないという状況に陥っていました。

また、状況を苦しくさせるのが、神戸と名古屋というACL出場を狙うチームとの戦いが残ってい流ということです。

上位陣との戦いですが、上旬に神戸と名古屋と戦い、1分1敗でした。

神戸戦では、守備の要であるアピ選手の退場があり、状況が苦しくなる中で同点まで追いついたものの、タレント軍団の強さが上回り、敗戦となりました。

ミスもあったことは否めませんが、相手のレベルを改めて知ることになりました。

名古屋戦はなんとか引き分けて、今シーズン勝ち点4をいただきました。

ただ、苦しい状況は変わりませんでした。勝利による勝ち点3の積み上げが足りなく、また、順位が近いチームとの俗にいうシックスポイントを落としていたので、、、

月末に迎えた運命のベルマーレ戦です。端的に言うと、この試合で負けると、残り2試合で相手チームの勝ち点を上回れないので、降格になります。

結果、、、、目を背けたくなるような状況でした。2失点して敗戦。J2降格が決まりました。

ここで、12年守り続けたJ1を去ることとなりました。

試合後の関口選手の涙。フードを被り下を向く姿は忘れられません。

私個人としては、2003年もですが、2021年11月20日は忘れません。新たに忘れてはいけない日が増えました。

ベルマーレ戦後、手倉森監督が退任となります。このクラブが暗い時、苦しい時に戻ってきてくれて感謝しかありません。

原崎さんが指揮を取った福岡戦は、今シーズン初の逆転まで魅せてくれました。選手の姿を見ると、憑き物が取れた感じに見受けられ、伸び伸びとプレーしていた印象でした。

最終戦はアントラーズ戦で、この試合も守備に集中し、いい試合をしてくれました。結果は敗戦でしたが、フェリペ選手のタメやドリブルは来シーズンも見たいものでした。

最後に

2021年シーズンは20チーム中19位で終えました。最下位は免れましたが、結果はJ2降格です。

この東北の地方クラブが12年守ってきたJ1とはさようならになります。

J1にいることが当たり前だと思っているサポもいることでしょう。私はJ1初昇格、6年の長いJ2生活といいことも暗いことも目にしてきました。

ただ、クラブがなくならない限り、サポは続くので、来シーズンは久しぶりのJ2を楽しみ、1年でいるべき場所へ帰れるように私なりにサポートしていきたいと思います。

戦術的なことは素人なので、詳しい人にお任せするとして、個人の忘備録的な形ですが、まとめました。

来シーズンの今頃は最高の形で終われるようになっていることを祈ります。

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