前に下記のような記事を書きました。今回はその続きのようなものです。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」では、主人公のマーティがタイムマシン「デロリアン」で過去にタイムトラベルします。
映画では、主人公の両親の恋路に影響を与えてしまいますが、両親が結婚しなくなると、主人公が生まれなくなってしまいます。
このような話について、次のような例があります。
タイムトラベルしたときに自分の両親や祖父母を殺害してしまうとすると、自分が生まれてこないことになってしまい、そもそもタイムトラベルができず、両親や祖父母を殺せなくなるという矛盾が生じます。
これは「祖父殺しのパラドックス」と呼ばれるものです。
では、矛盾をなくす考えはあるのでしょうか。
一つは、『タイムトラベルお歴史に織り込み済みであり、歴史を変えられない』というものです。
もう一つパラドックスを回避する方法は、『世界は可能性の数だけ枝分かれしていく』というものです。
これは、原子や素粒子などを扱う量子論の多世界解釈というものに基づいています。
例えばある時間から1分前の過去に戻り、その後、自分がタイムトラベルするのを妨害することを考えましょう。
上記の解釈に基づくと、過去の歴史を帰ると世界が枝分かれするため、枝分かれ後のもう一人の自分により妨害を受けたとしても、もう一つの枝分かれである『自分がタイムトラベルした世界』は変わらずに存在します。
よって、矛盾は生じないことになります。
ただ、この解釈は量子論の中の話で、マクロな世界に拡張解釈しているのでは?という疑問も残ります。
では、他に考え方はあるのでしょうか??
次はワームホールについてみていきましょう。
コメント