こんな試合になるとは思いませんでした。
感想
いや〜、サッカーって本当にわからないものですね。「諦めてはいけない」という言葉がぴったり当てはまる試合でした。
この試合は、前節から複数の選手が入れ替わり、工藤選手が久しぶりにスタメン出場しました。試合の入りでは、ボランチからのパスが通らずにカットされる場面が目立ちました。中盤との距離感がやや空いていた印象です。宮崎選手をターゲットにした形もありましたが、なかなかボールが収まらず、相手のビルドアップも上手く剥がされてしまう展開でした。パスカットから危ない場面を作られることも多かったです。
その中で前半、相手にPKを与えてしまいます。映像で見る限り、少し微妙でPKではないようにも見えましたが、決められてしまい、0-1で前半終了となりました。
後半は郷家選手を投入してスタートしましたが、立ち上がり早々に失点。0-2となり、正直この時点ではかなり厳しい展開になると思いました。途中から武田選手や石尾選手が入り、攻撃の活性化を狙いましたが、その石尾選手が後半30分過ぎにレッドカードで退場。判定は厳しく見えましたが、致し方ない部分もあったように思います。これで大宮戦と同じく10人での戦いとなりました。ただし、今回は同点ではなく2点ビハインド。より難しい状況でした。
それでも、やることが明確になっていたこと、そして大宮戦での経験が活きたのか、10人でもボールへの寄せが早くなり、前半とは違ってボールを奪ってからゴール前へ攻め込む場面が増えました。相手も引いて守り、無理には来ない展開になっていたことも影響していたかもしれません。
そして後半33分、宮崎選手のゴールで1点を返します。マークを受けながらの難しいシュートでした。さらにその4分後、またも宮崎選手が放ったシュートが相手に当たって軌道が変わり、ネットを揺らして2-2に。全員でボールを奪い、つないで生まれた素晴らしいゴールでした。
終盤、相手もセカンドボールを拾って攻め込んできましたが、最終ラインでしっかり対応。今節復帰した井上選手が要所で体を張り、失点を防ぎました。やはり頼もしい存在ですね。
そして歓喜の瞬間はアディショナルタイム。クロスが上がり、中田選手が頭でスラし、小林選手が見事にシュートを決めました。GKも反応していましたが、味方のブロックが重なったことも影響したかもしれません。いずれにせよ、ゴールが決まり、3-2と劇的な逆転勝利となりました。
10人での戦いは大宮戦以来でしたが、その経験がしっかり活きた試合だったと思います。もちろん、前半の入り方や後半の失点など反省点はありますが、それを差し引いても「戦国J2」は勝ってなんぼの世界。まずはこの勝利を素直に喜びたいですね。

コメント