5月最後の試合は、天気に左右される試合になりましたね。
感想
5月31日に行われた北海道コンサドーレ札幌戦は、天候に大きく左右される試合となりました。試合の入りはベガルタが良く、開始からボールを保持しつつ、パスカットからショートカウンターでチャンスを作るなど、流れを掴んでいました。そんな中、雷の接近により試合は約1時間の中断に。ゴリさんが会見で語っていたように、アンダー世代の大会での経験を活かし、チームとして冷静にマネジメントできていた点は非常に心強く感じました。
中断明けは一転、札幌がボールをつなぐ展開となり、ベガルタが交わされる場面も増えましたが、最終ラインの前でボールを奪えており、鎌田選手や荒木選手の読みの鋭さが光りました。攻撃では、ジョージ選手と真瀬選手の両サイドからバランス良く仕掛けることができていたように思います。
先制点は、真瀬選手の突破から流れるようにパスがつながり、最後は郷家選手がGKの股を抜くシュート。天候の影響で難しい展開の中、しっかり決めてくれたのは大きかったですね。前半には荒木選手にも決定機がありましたが、1点リードで折り返せたことはポジティブに捉えたいところです。
後半は札幌がよりアグレッシブに仕掛けてきたこともあり、守備に回る時間が増えた印象です。ただ、今節初先発となったモラエス選手は、対人の強さや危機察知力を発揮し、井上選手の不在を感じさせないプレーを見せてくれました。攻撃面では、前半同様にサイドからの崩しが中心。真瀬選手の突破から自らシュートを選んだシーンは惜しくも枠外で、少しもったいなかったですね。左サイドではジョージ選手から石尾選手に交代し、仕掛けやワンツーなども見られましたが、最後の精度を欠き追加点は奪えませんでした。
そして終盤、締めに入ったタイミングで隙を突かれ、クロスから札幌のトップスコアラーにフリーで決められてしまい同点に。攻め手を欠いた終盤は、前線での連携やボールの収まりも難しく、なかなか反撃の形を作れませんでした。
雨中の熱戦は1-1のドロー。上位陣も引き分けに終わっただけに、勝ち点差を縮めるチャンスを逃したのは悔やまれます。これでリーグ戦は中断期間に入ります。前半戦の締めくくりとなる次節は、いよいよ”みちのくダービー”。ダービーは内容ではなく「結果」が求められる試合。ゴリさんは中断期間での準備・立て直しに定評のある監督ですので、期待して待ちましょう。その前に、まずは天皇杯。しっかり勝って、ダービーへと勢いをつけたいですね。
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