磐田戦の感想 ベガルタ仙台#233

死闘と言う試合だったと思いました。なんにせよ、シンデレラストライカーが決めてくれましたね。

感想

「最後までわからない試合だった」――この一言に尽きる一戦でした。諦めなければ、最後にチャンスが巡ってくる。そんなサッカーの醍醐味を感じさせてくれる試合でした。相手は前回惜しくも敗れたジュビロ磐田。シーズンダブルは絶対に避けたいという思いもあり、チーム全体で「6ポイントマッチ」を強く意識していたと思います。そして、それが形となって実った勝利だったと思います。

前半は磐田ペースで試合が進みましたが、ベガルタもビルドアップから攻撃を組み立てたり、エロン選手へのロングボールで前進を図ったりと、工夫を見せていました。ただ、前半終了間際までシュートはゼロ。非常に堅い展開でした。

守備面では、石尾選手が相手サイドの選手をしっかり抑え、奥山選手も同様に安定した対応を見せていました。両翼をどれだけ抑えるか、クロスを入れさせないかが鍵になると感じていた中で、実際に危険な場面はクロスからでしたが、林選手が冷静に対応し、チーム全体で身体を張ってゴールを守ってくれました。特に、ペナルティエリア内での落ち着いたクリアは、冷静さの表れだったと思います。中盤ではボールの奪い合いが激しく、イエローカードが多く出る、熱量の高い試合に。見ている側も、両チームの強い気持ちをひしひしと感じました。

後半は真瀬選手が右サイドハーフ(SH)で投入され、サイドバック時とは違うプレースタイルを披露。走力を活かして攻撃に絡み、中央にも顔を出すなど、躍動感のある動きを見せてくれました。
前半よりもシュート数は増えましたが、決定機はわずか。クロスが中で合わないなど、もどかしい場面も多かったです。試合の終盤、相手は3枚替えで攻勢を強めてきました。想定通りの苦しい時間帯となり、押し込まれる展開でしたが、集中力を切らさずに守り抜き、無失点を維持しました。

そして、勝負を分けたのはアディショナルタイムの場面。ベガルタがファウルを獲得し、そこからのFKで待望のゴールが生まれます。小林選手がゴール前に詰めて決めてくれましたが、まさに“泥臭くてもゴール前にいること”が大事。ボールが来る場所に入れる嗅覚を持っている選手ですね。高知ユナイテッド時代にも、そういった得点を重ねてきた印象があります。

このゴールは、鎌田選手の正確なキック、中田選手の空中戦での勝利があったからこそ生まれたものでした。しかも、この得点に関わった3人は全員途中出場。まさに「全員で勝ち取った」価値ある勝利です。

他会場の結果を受け、ついにベガルタは単独2位に浮上。とはいえ、上位との勝ち点差は詰まっており、一つの敗戦で順位が大きく変わる状況です。ゴリさんが常に言っている通り、**「良いゲームの後が難しい」**という課題に、チームとしてもしっかり向き合わなければなりません。この勢いのまま連勝して、上位をがっちりキープしていきたいですね。

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