ダイエットの経験はありますか?個人的には極端なダイエット経験はありません。
ダイエットがうまくいかない人がいるかもしれません。ただ、それは決しておかしなことではないのです。
少し詳しくみていきましょう。
そもそも人が食べることに困らなくなったのはごく最近のことです。
歴史を見ていくと、飢餓との戦いでした。
肥料に使われる窒素の固定化や牧畜が広まり、技術の進歩の影響もあり、現在では飢餓で苦しむ人はごく僅かになっています。
この人類の歴史から、祖先が獲得した体の仕組みをそのまま受け継いでいることが、ダイエットのうまくいかぬ理由です。
人は飢餓に備えて体に取り込んだエネルギーを蓄えておく、倹約して使うという技術を進化させてきました。
よって、飽食となった現代では、この体の仕組みのままでは食べる分だけ蓄えてしまう=肥満に近づくのです。
体に必要以上の白色脂肪細胞に脂肪が蓄えられる状態が肥満になります。
この脂肪は適度に存在する分には、健康維持や生体防御の役に立ちます。
脂肪細胞から分泌されるアディポネクチン(血流に乗って指令を伝える物質)というホルモンは糖尿病や動脈硬化の予防効果がわかっています。
また、レプチンというホルモンも分泌され、これは食欲を抑える働きの他に細胞の代謝や活動を高めてエネルギー消費を増やす働きがあります。
ただし、肥満になるとホルモンの分泌に異常を生じるとともに、蓄積した脂肪で生活習慣病を発症する可能性が高くなるのです。
よって、適度な運動をすることで脂肪を燃焼させ、目標の体重や体型をキープすることがダイエットの成功した状態です。
しかし、ついうっかり食べ過ぎることなどがあり、食欲に勝てないことが多々あります。
したがって、ダイエットを成功するためには食欲をコントロールすることが大切になります。
次は食欲について少しお話しします。
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