これまでタイムトラベルの話をしてきました。理論的には矛盾なく可能であると言われていますが、自然界的に許しているのでしょうか。。
実際、自然界的に許されているか否かはよくわかっていません。
ただ、一般相対性理論に基づいて、過去へのタイムトラベルを可能にするかもしれない方法は考案されています。
1988年にソーン博士が考案した「ワームホール」を使用したタイムトラベルは有名な話です。
ここで、ワームホールは、2つの離れた点を結ぶ時空構造のことです。
例えば、穴がふたつ離れて存在している中で、一つの穴に腕を入れたとします。ワームホールは時空を超えて張り合わさっているので、もう一方の穴から腕が出てくることになります。
ドラえもんのどこでもドアのような感じですね。
この理論では、時間的に離れた状態にすることも可能です。
その場合、上で示した穴に入ると、異なる時間の世界に出ていくことになります。
ワームホールは一般相対性理論の基礎方程式の数学的な解ですが、実際に宇宙に存在しているかはわかっていません。
そして、このワームホールはすぐに収縮して消滅してしまうと考えられています。
ここでは詳細は触れませんが、ワームホールを維持するための負のエネルギーを持ち空間を押し広げる性質を持つ「エキゾチック物質」を注入する必要があります。
ただ、この物質も実際に存在するかわかっていません。
理論の世界を出ていませんが、量子論まで踏まえると、実現性が出てくるのでしょうか。なかなか面白い理論だと思います。
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