今回は、米国のハイテク関連株が上場しているナスダック(NASDAQ)の指数上昇について、個人的な見解を少しお話しします。
そもそも、NASDAQとは?
そもそも、NASDAQとは?なんぞや?という感じの人もいろうかと思いますので、まずは、その辺の話をします。
日本では、東証株価指数(TOPIX)や日経平均株価について、日々ニュースで聞くと思います。NASDAQは、米国のハイテク関連株が上場する市場です。その指数が、単純にNASDAQと呼ばれています。
みなさん、ご存知のAppleやFacebook、Amazonなどが上場しています。それ以外にも半導体や情報通信銘柄があります。
では、なぜ、この指数について、話をするのか?
図のチャートを見てください。
画像を見れば、すぐわかると思いますが、過去5年間の推移です。図は2016年からですが、指数が右肩上がりで、現在が最高値となっており、連日最高値を更新し続けています。
一時、米中貿易摩擦(2018年~2019年)、足元の新型コロナショック(2020年)で下げを見せていますが、高値まで回復し、その値を更新し続けています。
これを見て、かなりイケてるな〜と思いますが、その理由などを考えないといけませんよね。
次に、その理由を見ていきましょう。
NASDAQが右肩上がりの理由は?
さて、なぜ、こんなにも右肩上がりになっているのでしょうか?
この理由は、新型コロナウィルスがパンデミックになる前から囁かれていましたが、
・米国が低金利である理由
・新型コロナウィルスの影響による量的緩和策による資金の流入
が大きく挙げられます。
特に2020年3月以降はパンデミックの影響で経済を支えるため、FRB(連邦準備理事会、日本の日銀に当たる)がゼロ金利政策をとり、市場へ資金を大量に流入させています。
この影響で、投資家たちはこぞってハイテク株に資金を入れています。
ハイテク株に資金を入れる理由は、パンデミックの影響を受けずに、良いサービスを提供していること、さらに昨今騒がれている5Gへの期待感もあり、多くの資金が入ってきています。
5G関連以外でもAmazonは、パンデミックの影響を受けずに、むしろネット通販という強みから勝者となっています。
このように、ハイテク関連の中で特にAppleやMicrosoftなどが指数上昇の牽引役となっているのです。
上昇はいつまで続くのか?
さて、簡単ではありますが、NASDAQが上昇している理由がおおよそ明確になりました。
新型コロナウィルスの影響を受けにくい銘柄が多いこと、特にハイテク関連では5Gで盛り上がっていることです。
では、いつまで上昇が続くのか??
これは、誰にもわかりません。。。。
ただし、別の記事にもしましたが、チューリップ・バブルがあったように、私たちは、過去のバブルから学ばなければなりません。足元でハイテク関連が絡んだ事といえば、2000年に入り、ドットコムバブルが米国で起きました。
ということは、株の売買数のバランスが崩れるようなことが起きた場合、いずれ、下落すると考えられます。
ただし、足元は全くその兆しはありません。なぜか?
NASDAQに上場している銘柄は新型コロナウィルスのパンデミックの影響を受けにくい、強い銘柄なので、パンデミックが収束しても、今までと同じような生活に戻るまで、強い市場になっていると考えられます。
特に、パンデミックが収束しても継続して、Stay at homeで仕事を行っていく人も増えると予想されますので、これらにサービスを提供している銘柄は、勝者となるでしょう。
しかし、懸念材料があるとすれば、中国との貿易摩擦や政治的な問題でしょう。これらの影響で、米国に不利な材料が出てくれば、市場は弱気になり、下落する可能性はあります。
これが、一番頭を悩ませていることかもしれません。
ということで、簡単ではありましたが、NASDAQについて、現状は上昇中で、イケイケどんどんです。また、サービスはピカイチであり、かなりの期待があります。しかし、外乱で指数が影響を受ける可能性があるので、それをしっかり確認していく必要がありそうです。
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