温度と聞いて、基本は私たちが生活している範囲の温度を思うでしょう。
ここでは、低温について見てみましょう。
温度は高温と低温に大きく分けられます。
人類は50万年以上、火を使ってきました。低温の歴史はそれに比べると浅く、18世紀以降の話になります。
これは、低温を作り出す技術が難しいからです。
なぜ、低温を作り出す技術を編み出すことになったのでしょうか。
最大の理由は、気体の性質を知るため、気体を液化する試みが盛んになりました。
そもそも温度とはなんでしょうか。
温度は物質を構成している原子や分子の運動エネルギーの平均値の指標です。
世界で広く使用されている国際単位系では、熱力学温度はK(ケルビン)を使用します。
この温度では、絶対零度を0K=-273.15℃としています。絶対零度では原子や分子の運動エネルギーはゼロになります。
では、絶対零度とは、、、有名なシャルルの法則で知られるフランスの物理学者であるジャック・シャルルが呼ぶこととしました。
シャルルの法則は、圧力が一定ならば、気体の体積は温度が1℃(1K)上がるごとに0℃の時の体積の273.15分の1ずつ増えるというものです。
逆に温度を1℃(1K)ずつ下げていくことを273.15回繰り返せば、温度低下もそこで止まるはずで、マイナス273.15℃を最低温度とし、絶対零度(0K)と呼ぶことにしたのです。
絶対零度への道のりはどのようなものなのか。。。次回紹介します。
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