別腹とやみつき

別腹

たくさん食べて、お腹がいっぱいになったのに、デザートをみたら、食べられそうだと思った経験はありますか?

俗にいう別腹というやつですね。別腹というから、どこかに隠しの胃袋があるわけではないのです。

別腹は脳の前頭連合野という部分が生じさせています。ここは、精神作用や知的活動を生み出す源となる場所となっており、視覚や臭覚、味覚などから得た情報を整理や味の評価を行い、摂食中枢のコントロールなどを行なっています。

空腹状態では前頭連合野の果たす役割は小さいですが、満腹の時は前頭連合野が摂食中枢に信号を送り、胃の入り口の筋肉を緩めるなどして胃にスペースを作り、食欲を促します。

やみつき

美味しいものを一口食べて、美味しいと感じた時に、前頭連合野か視床下部に信号が送られ、オレキシンの分泌量が増加し、胃の動きか活発になり、内容物の一部が小腸に送られることで、スペースができることになります。

また、噛まずにすぐ飲み込める食べ物も食べ過ぎになりやすいです。

これは経験があるかもしれませんが、スナック菓子などは一口のサイズが小さいです。すぐ口からな苦なりますが、余韻は口の中に残ります。

この時、脳はもっと欲しいという指令が出ます。その結果、また一口、さらに一口と食べるのが止められなくなる「やみつき」になります。

これは、ドーパミンが分泌されることに由来します。ドーパミンの分泌により、脳は報酬が得られた行動を強化します。要は食べるという行動が強化され、食べると脳が報酬を得たと判断します。そして、さらにドーパミンが分泌されるというループになります。

このように神経伝達物質の一つである報酬系と呼ばれる神経系の活性化が原因で食べることが止まらなくなります。

気づいたら、お菓子がなくなっていたという経験を振り返ると、このような仕組みになっていたんですね。

ということは、、できるだけ食べもをを見ることなく、匂いも嗅ぐことなく、、、過ごせば太ることはないのでしょうか。。

そうなると、食事制限をすれば痩せられるのか?という疑問が出てきます。この話は次の機会としましょう。

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