秋田戦の感想 ベガルタ仙台#250

今シーズンは残り2試合となった秋田戦。この時期の秋田戦は2022年を思い出させますね。

感想

チャンスを仕留めきれなかった——そんな印象が強く残る試合でした。結果は0-0の引き分け。勝ち点1を積み上げられたこと自体は悪くありませんが、プレーオフをホーム開催するためには、どうしても“勝ち”が欲しかった一戦でした。

試合の序盤は、ベガルタがやや苦しんでいるように見えました。秋田はいつも通り長いボールを多用し、ベガルタは一度は跳ね返せるものの、その後のセカンドボールを拾われてしまい、なかなか攻撃へ転じられない時間が続きます。また、GKのキックを宮崎選手に当てて起点にしようとしますが、強くマークされていたこともあり、落としたボールを回収される場面が目立ちました。試合の流れはやや秋田寄りだったと思います。

しかし、サイドを活かせるようになると一気に展開が変わります。相良選手や髙田選手が巧みに相手を剥がし、縦に仕掛けたりクロスを上げたりと、サイド攻撃が効果的に機能し始めました。特に相良選手は“キレッキレ”という言葉がぴったりで、鋭いフェイントで相手を置き去りにし、何度も決定機を演出していました。

前半は荒木選手の惜しいシュートシーンもあり、CKも複数獲得し、ゴールへの匂いは十分でしたが、最後の一押しが届かずスコアレスで折り返します。

後半に入ると、相手のロングボールへの対応は安定してきたものの、今度は攻撃面で秋田の守備の堅さに阻まれます。ブロックを崩しきれず、セットプレーでも工夫は見られたものの、得点にはつながりませんでした。

途中から出場した南選手は嬉しい初出場。短いプレー時間ではありましたが、非常に前向きな印象を受けました。実戦を重ね他の選手と連携が深まれば、さらに輝きそうな選手だと思います。また、中田選手をはじめとした若手も投入され、終盤にかけて攻勢を強めましたが、中で待つ選手とクロスの精度が噛み合わず、決定的な形を作り切れませんでした。「ここに石井選手がいれば…」と思うような場面も何度かありましたね。

秋田戦は毎回のようにロースコア、むしろ0-0がスタンダードになっている気さえします。チャンスはありながらも、相手の狙いと守備強度によって得点が生まれにくい——まさにサッカーあるあるの典型でした。

そして、いよいよ次がシーズン最終戦。相手はいわきFC。簡単な相手ではありませんが、プレーオフを含めて“3連勝でJ1昇格”という道がまだ残っています。気が早い話ではありますが、まずは一戦必勝。目の前のいわき戦に全力で集中してほしいです。

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